太陽光発電のお話
おはようございますっ!!
今日はcoletteはお休みなので、本職の太陽光発電について書いていきます。
(ちょっと長くなりますよ(笑
ここ2、3年、メガソーラー等の言葉をよくメディアで聞くことが多かったのではないでしょうか?
そのメガソーラーもたくさんの方が設置していく中で、過剰になり各電力会社から保留され、ブームも去りつつあります。
うちの会社では、こういったメガソーラーブームに乗らず、地道に家庭用の太陽光発電システムだけを取り扱ってきました。
その理由として、「20年買い取り」が挙げられます。
皆さん、ご自分の20年前を想像してください。
僕は高校生ですね・・まだポケベルが主流で、公衆電話で10円でメッセージが送れるくらい高速でプッシュしてました。
そこから携帯電話が普及し、今ではスマホが主流になりつつあります。
ここ10年のことすら予想出来ないのに「20年先」のことなんて誰にもわからないですよね。
ですので、メガソーラーには手を付けなかったんです。
では家庭用の太陽光発電はどうなっていくのでしょうか?
ひと昔と比べれば電気の買い取り価格は大分下がりましたが、もともと太陽光発電というのは儲けるためにあるものではないのです。
「自分の家庭の電気を賄う。」
これが太陽光発電の本質です。簡単に言うと、
月に1万円の電気代がかかっているのであれば、1万円分電気を作るシステムを設置する。そうすればご家庭から出る支出は0円です。
(※電気代をたくさん使ってしまうとそうはなりませんので注意)
よく言われるのが「太陽光発電は設置するのに何百万円もするでしょ?」と言われる方が大多数ですが、よく考えてみてください。
電気代や光熱費は生きていく限り必ず支払っていかなければいけません。(自然の中でで文明から離れた生活をされている方は別ですが)
そうすると、単純計算で、
1万円 × 12ヶ月 = 12万円
自分が今35歳なので、仮に40年電気代を払っていくと考えたときに
12万円(年間)× 40年 = 480万円(40年間の電気代)
1万円の電気代を賄うのに必要な太陽光発電を設置すると、メーカーにもよりますが、おおよそ、120万円~150万円。
毎月かかっていた電気代を太陽光発電が賄ってくれて、浮いたお金で太陽光発電を設置する。そうすると、設備代が償却されれば、あとは毎月電気代がかからない生活に変わるわけです。(もちろん電気代をたくさん使えばかかってきます(笑))
太陽光発電の設備代150万円を払うのに必要な年数が10年とちょっと。
それ以降は電気代がかからない。
「手元に480万円分の電気代の領収書だけが残った状態」
「手元に太陽光発電システムが残り、約300万円の貯金が出来ている状態」
皆さんはどちらを選びますか?
と、まぁ極端な例をお話しましたが、太陽光発電システムを付けている方の大半が後者を選ばれている方だと思います。
あとは、よくメディアで言われているのが、太陽光発電システムの電気を買い取りしないというお話。
たしかに、電気を抑制(買い取らない)することがあるということが言われていますが、下の図をみて頂くとわかる通り、家庭用の太陽光発電は一番後回しです。
これを見てわかる通り、家庭用の太陽光発電は買い取りに関しては安心ということがわかると思います。
これから先太陽光発電を考えていらっしゃる方はたくさんいると思います。
買い取り価格は間違いなく年々下がっていきます。
新製品もどんどん出てくるでしょうが、その分電気代も出ていきます。
太陽光発電の付け時。十人十色あるので、一概に今とは言えませんが、
僕的な観点から言うと、
「今」
です。
毎年この時期になると、本年度(来年3月まで)の申し込み終了の話が舞い込んできます。今年は九電の影響もあり、九州の申し込みがあとわずかに迫っています。・
恐らく、12月初旬~中旬位までの申し込みの方は本年度申込みに間に合う形を作れます。
そこに間に合わないとどうなるのかというと、来年度も申込みという形に扱われてしまい、次年度の売電価格(間違いなく下がります)になります。
つまり設備を償却する期間が長くなってしまいます。
という理由で
「今」
なんです。
急かすわけではありません。
十人十色。
太陽光発電が必要な方もいらっしゃいますし、逆に必要がない方もいらっしゃいます。
設置をした方がメリットを出せる方もいらっしゃいますし、逆に設置してしまうと負担になる方もいらっしゃいます。
日本の今後は電気代が急騰していきます。
そこに家計負担を少しでも軽くするものが太陽光発電なんです。
僕のお客様で素敵な方がいらっしゃいました。
当時その方のお歳は83歳。
息子さんがいらっしゃるんですが、結婚されていて家を出てらっしゃるので、お爺ちゃん一人暮らしでした。
そのお爺ちゃんに呼ばれて太陽光発電のお話をしたのですが、僕は正直付けないほうがいいと勧めました。
「なんで?」
と聞かれたので、僕は
「たしかに電気は賄えるけど償却終わるころには爺ちゃん死んでるよ?」
爺ちゃん大笑い。
「じゃあこうしよう。自分が死んだら、息子に連絡してこの太陽光発電を息子の家につけてやってくれ。」
と言われたので、自分はそこまで言われたらと思い、承諾。
それから3年。 昨年爺ちゃんは他界されました。
息子さんから連絡がきたのはそれから半年後。
一言目の言葉が
「老人になんで高額なものを売りつけたんだ!!」
とすごい剣幕でした。
当時の経緯や爺ちゃんからの手紙を息子さんへお渡しし、誤解も解け、爺ちゃんの太陽光は息子さんのお宅に無事移動することが出来ました。
爺ちゃんは「息子に残せるものがないから、太陽光ならこれから先もずっと使ってもらえるだろ」とおっしゃってました。
太陽光発電にはこんな使い方も出来るんだなぁと可能性を感じた瞬間でした。
太陽光発電は悪意を持って扱うと、悪い商品に。
善意を持って扱うと、素敵なエピソードに巡り合えます。
ここ数年で宮崎だけで太陽光発電を扱う業者が60店舗近くなくなりました。
いろんな理由があるとはいえ、太陽光発電を設置したお客様は面倒を見てもらえる業者さんを無くしているわけです。
最近はそんなお客様の相談も増えています。
太陽光発電設置を考えられたら、業者選びをしっかりされるといいかと思います。
基本メンテナンスがいらない商品なので、一度設置するとほとんど手がかからないのですが、値段の高い安いだけではなく、その方は太陽光発電をずっと生業にしていく方なのかの見極めが大事になってくると思いますよ。
真面目な話をすると話がまとまらないのは仕様ですので、ご勘弁ください。
今日は太陽光発電のお話でしたっ!!